ごめん、好きすぎて無理。
気持ちの整理
『え、そんなことがあったの!?』
紗奈の病室に戻り、一連の事件について紗奈に説明をすると“私もその現場に居たかった”と大騒ぎをする始末。
『あのね…ドラマの撮影とかじゃないから…』
俺がそう言うも紗奈は“居たかったー”とまたもや大騒ぎ。
『でも、海君カッコいいね!』
あれだけ大騒ぎをしていた紗奈はケロリとそう言った。
『じゃ、海と結婚すればー?』
紗奈があまりにもニコニコしてたから、つい、そんなことを口走る、も。
『そうだねー』
と、言われる始末…
俺の存在って…。
『いいよ、紗奈がお望みなら』
そう言って、病室に現れた海は紗奈に笑顔でそう言った。
『え!?』
俺がそう叫ぶと、紗奈も海もクスクスと笑っていた。
『兄貴さ、紗奈も俺も冗談だから!』
『分かってるし!』
海の言葉に、悔しくて間髪いれずに、そう答えた。
それを見た紗奈と海は大笑いをしていて。
そこに高木さんがひょいっと顔を出した。
『あ、沙羅さん!』
紗奈がそう呼ぶと、高木さんは照れ臭そうに病室に入ってきた。