ごめん、好きすぎて無理。







『次は海と高木さんですね!』





俺は仕返しと言わんばかりに、そう海を顔を見ると。




海はそっと左手を差し出した。


そしてもう片方の手で高木さんの手を取り、同じく左手をみんなの前に差し出すようにした。





そこには同じシルバーリングがはめられていて…






『ご報告があります。
 この度、色々ありましたが、今、沙羅と俺、付き合ってます。

 来年あたりには入籍も考えたいな、とか思ってます』





海の言葉に、俺は仕返しがうまくいかなくてちょっとションボリな顔になったが。







『沙羅さん、海君、おめでとうー!!』



と、紗奈が言った後、その場にいた全員が拍手をしながら、海と高木さんに“おめでとう”とお祝いの言葉を贈った。







あまりにも大きい声で祝福したから、驚かせてしまったのか、愛希も大きな声で泣いたー…











それは、まるで愛希も海と高木さんを祝福しているかのように、俺には聞こえた。























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