ごめん、好きすぎて無理。
紗奈のことが好きだから、抱きたい。
でも、
紗奈のことが好きだから、怖い。
『………紗奈、焦ることじゃなくない…?
もっと俺がしっかりしてから』
『陸、好きだよ…』
俺の言葉は紗奈の告白と、紗奈からのキスで遮られた。
そこからは俺の理性も崩壊したー…
俺も紗奈もお互いの熱を感じ、お互いに求め合ったー…
『陸、私、世界で一番幸せだよ…』
すべての事が終わって、色々と不安になっていた俺に、隣で横になっている紗奈がそう言った。
紗奈のその一言に、俺の方が幸せを感じた。
『紗奈、いつかさ…。
俺がもっとしっかりした大人になったら、結婚しような?』
不思議と紗奈と体でも繋がったら、そんな恥ずかしくて照れ臭い言葉さえも簡単に言えた。
心も体も繋がって、紗奈の全部を手に入れた、そんな気がしたんだー…
『陸、今すぐ私は陸と結婚したい』
紗奈の体温が、紗奈の言葉が、紗奈の想いが、俺をどんどん幸せにしていくー…
俺たちはまた抱き合ったー…
でも、その代償は大きかったー…