ごめん、好きすぎて無理。
紗奈が海の元に帰る……
それを俺が強く望んだ。
なのに、紗奈が決断を下すと、それはそれで俺の胸に痛みが走る。
『……許されるならば……神様…。
俺が、彼女を幸せにしてあげたかった……』
それが、俺の本音。
それが、俺の本当の想い。
けれど、その想いは永遠に叶わない、何故なら紗奈が海といることを選んだから。
いや、俺がそう選ばせたからー…
『………こんな時の神頼みくらい、聞けよな…神様…。
本当にあなたの存在があるなら、彼女が幸せでありますように、それくらい聞いてください…』
紗奈、海と幸せになれー…