彼と私の事情
ソファーに座ってる彼の隣に、どうぞと進められて座った。

無意識なのかわからないけど、

その間、ずーっと私の髪の毛をいじる。


なんだかドキドキして、落ち着かない。


「…お風呂お借りしてもいいですか?」

「ん。どうぞ。」


実は買い物に行ったとき、彼がすべて出してくれた。

食料、調味料、米…だけでなく、下着からシャンプーから…

そこまでは止めて欲しかったけど、

「俺がお前を家に呼んだ。お前は俺の家になにか自分のものがあるのか?」

この人は反論できないとこをびしばしつついてくる。

また、あの顔をして冷静に買い物をした。

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