彼と私の事情
「…あ、あのですね…」

事情を聞くと田舎から都会に来たおばあさん。
息子の会社にいきたいが、迷子になったとのこと。

会社の住所を聞いて、

「…あぁ、案内しますよ。私わかるので。」

おばあさんが持っていた重たい荷物を持って歩き出す。

慌てるおばあさん。頼むから転ばないようにだけ、気を付けてくれ。


会社自体は中小企業。小さくはないけど
すごく大きくもない。

何で知ってるかっていうと。

「…久しぶりだな…」

元々私がいた会社だからね。

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