彼と私の事情
「俺は仕事に戻る。お前はここで待ってろ。」

なんだこの命令口調…。

ムッとした顔で見ると、

「…待っててくれ…真那。」

今…名前…。

「帰ってきてからちゃんと話すから。
待っててくれ。」

私をぎゅっと抱きしめて呟いた。

そんなこと言われたら…

「…はい。」

待つしかないじゃんか。
< 75 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop