彼と私の事情
彼が帰ってくるのに会わせてご飯を作ることにした。

このまま、何もしないでは待ってられない。

やっぱり喜ぶ顔がみたい。





「ただいま。」

「お帰りなさい。」

いなくなる前と変わらず、玄関まで迎えに行った。

「…飯作ったのか?匂いがする。」

「…お腹すいて帰ってくるかなと思って。」

照れたような顔をして、ありがとうとボソッと呟いて、着替える為に寝室にいってしまった。

いちいち心臓がうるさい。

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