神が奪ったモノ
「訳わかんねー」
レーベンは腕を頭の後ろに組、どかっとカウンターの椅子に座った。
そのあとずっと店番をしていたが、他には誰も来なかった。
閉店の時間になりドアに掛けていた[open]の看板を取り外す。
店の戸締まりをしたら中にある階段で二階に上がる。
この店は二階建てで、下はパン屋、上は居住スペースになっている。
いつも夕飯を作るのはレーベンの仕事だ。
レーベンは手際良く買っておいた野菜や肉を切って、炒めていく。
肉に火を通している間に、あっさりとしたスープも作る。
ロリエッタはソファに座って休んでいる。
「ロリエッタ、メシできたぞー」
「あいよ」
レーベンが料理を皿に盛って並べている。