神が奪ったモノ


◆◆◆


三日間野宿で過ごして歩くと、小さな村が見えてきた。


ナラン村だ。


レーベンはこの村で剣を買うつもりだった。


村で鍛冶屋の看板を見つけ、早速中に入った。


「いらっしゃい!」


明るい娘の声がカウンターから聞こえた。


誰が見てもと茶髪と答えるショートの髪に深緑色の瞳、豊満なボディーの若い娘がいた。


歳は二十歳程だろうか、とてもハツラツとしていてどこかロリエッタを思わせる。


「何をお探し?」


娘はカウンターから出てきてレーベンに尋ねた。

「あ、あの、剣を…」


年若い女性はレーベンの住むルーフェル村にはいなかった。


耐性のあまりないレーベンはしどろもどろになりながら答える。


「剣ね。どんなのにする? 短剣?」


「いや、腰に下げれるくらいの剣を……」


「持ったことは?」


「ないですけど、鍛えていたので大丈夫だと思います」


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