神が奪ったモノ


翌日、朝の少し早い時間にレーベンは目を覚ました。


山の方にちらりと太陽が見える程度で、まだうっすらとした明るさだ。


隣で眠るアインをレーベンはぼーっと見ていたが、頭が冴えてくるとアインが耳につけているイヤリングが気になった。


しかしそれを眺めている間にアインが目を覚ましたため、イヤリングのことは頭から消え去った。




寝袋を片付けると朝食をとる。


レーベンはルーフェル村で出立のときに貰った保存食を。


アインも同じく保存食を食べる。


「なぁアイン、さっき気がついたんだけどさ。
アインが左耳にしてるイヤリング綺麗だな」

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