神が奪ったモノ


「ならアインもその五つの天罰を受けてるんだよな?
どれなんだ?」


「僕は忘れない天罰だよ。


そして、忘れない天罰を受けた人はこのイヤリングを渡されるんだ」


「じゃあそのイヤリングが?」


「そう。他にも、笑えない天罰の人は黄色い石が嵌めてある指輪を。


怒れない天罰の人は赤い石を嵌め込んだ腕輪を。

泣けない天罰の人は水色の石を嵌め込んだネックレスを。


笑えない天罰の人は紫色の石を嵌め込んだ指輪を。


死ねない天罰の人は何もつけない。


レーベンは何もつけてないから死ねない天罰を受けてるんだよね?」


「え……、いや、俺はアインに今みたいに説明してもらうまで五つの天罰を知らなかったから、何の天罰を受けたかわからねぇんだ」


話を聞いていて自分自身の天罰を疑問に思っていたレーベンは答えに窮する。


「死ねない天罰を受けた人は切傷や打撲何かの怪我や、首を落とされても死なないんだ。
そういった心当たりは?」

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