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朝になっていた。


眠い目をこすり、起きると、目の前に月がいた。


「......え!?」


「ようやく起きたか」


「びっくりした!」


「それは、こっちの台詞。床じゃなくて、ベッドで寝ろよ。風邪引くぞ」


私は慌ててベッドに潜り込んだ。


林檎をする音が聞こえる。何をしているのだろう?


「何してるの」


思わず声をかけた。


「風邪気味だろ。真美の声が昨日と違うから。......ビタミン取れよ。お粥も作っておくから。」


「............ありがと」


私は月の料理姿を、見ていた。
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