LOVE❤SONG
【神谷家:美咲】

亮に手をとられながら亮の部屋へと案内された。
亮『ここ座って。喉乾いてない?』
美咲『ちょっと乾いた。』
そう言うと亮は部屋から出ていき、飲み物を持って来てくれた。
亮『お茶しかねぇけど、はい。』
亮はあたしの手にグラスを持たせた。
美咲『ありがとう。』
目が見えなくても、いつもと変わらない会話が出来たことが嬉しかった。
美咲『亮、?』
亮『ん?』
美咲『何も変わらないで欲しい。』
亮『変わるわけねーよ。今まで通りだから。』
美咲『うん、』
亮『不安?』
美咲『...うん...』
亮『大丈夫だろ、美咲だから。』
美咲『どういう意味だよ(笑)』
あたしが不安でいっぱいなんだろうなと、亮はちゃんとわかってくれていた。
亮『美咲、?』
美咲『ん?』
亮『これから、美咲がやりたいことすれば?ほら、今まで出来なかったこと。』
美咲『やりたいこと......』
考えてみると山ほどやりたいことが出てきた。
美咲『ある!』
亮『ん、なら今日は遅いし、明日からだな。』
美咲『うん、おやすみ』
亮に布団をかけてもらい、その日は二人で一緒に寝た。
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