LOVE❤SONG
【神谷家:亮】
家に帰ると親父と母さんがリビングで話をしていた。
亮『なんだ、親父帰ってたのか。』
亮の父『お前、こんな時間まで何してたんだ。もう深夜の3時半だぞ。』
亮『親父には関係ない。』
亮の父『関係ない?親が関係ない訳ないだろ。』
亮『今さら父親ぶられても。』
俺は首を傾げながら冷たい態度を親父にとった。
亮の母『そんなことより美咲ちゃん大丈夫?』
亮『何の事』
亮の母『 美咲ちゃんから聞いてないの?』
亮『だから何の事だよ。』
亮の母『...いや、いいの。聞いてないなら言わないわ。』
亮『そこまで言いかけたなら最後まで言えよ。』
亮の父『病気だそうだ。』
亮『誰が』
亮の母『美咲ちゃん。重い病なんですって。今日、美咲ちゃんのお母さんから聞いたの。』
母さんの言ってることが信じられなくて、目が泳いでいた。
亮『え、だって。は?あいつそんなこと一言も言わなかった。』
亮の母『ごめんなさい、亮は知ってるものだと思ってたから。それに、詳しくは聞いてないの。』
俺は黙ったまま自分の部屋に戻る。
嘘だよ。なんかの聞き間違い。俺はそう自分に言い聞かせた。












-だってあんなに元気なんだから-













#1話【完】
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