LOVE❤SONG
#2
【池田家:美咲】
美咲『ふわぁ~、眠っむー』
美咲の母『眠っむー。じゃないわよ。昨日遅くまで遊んでたくせに。』
美咲『え?あー、』
美咲の母『ちょっとどうしたの?その足?腫れてるじゃない‼』
美咲『あーこれ?大したことないよ、痛いけど。』
美咲の母『大丈夫なの?腫れ方尋常じゃないわよ?一体どうしたのよ』
美咲『昨日変な足の挫きかたしちゃってさ。』
あんなことあったなんて言えない。とりあえず普通に嘘をつく。
美咲の母『あんたそんなドジだった?』
美咲『猿も木から落ちるって言うじゃん!ね!』
するとお父さんが起きてきた。
美咲の父『おはよ。美咲、昨日楽しかったか?』
美咲『う、うん!楽しかった!』
美咲の父『それは良かった。ていうか、どうせなら亮君と二人だけで行けば良かったのにな~』
お父さんはクスクス笑って話していた。
美咲『亮と二人は勘弁だよー。』
美咲の父『何でだよ~恥ずかしいのか?』
美咲『全然!そういうのじゃなくて、つまらないって意味』
そう、亮と二人きりはきつい。何も喋らないし。あたしだけ1人で喋ってるから物凄く退屈。
...そんなことより...
何だろう、さっきまで我慢すれば平気だった足が急に痛む。しかも殴られた場所じゃなくて、膝。あたしはそのまま前に倒れ込んだ。
美咲の母『美咲、?どうしたの!?』
お母さんが慌ててあたしに駆け寄る。
お父さんも同じように。
美咲の父『美咲。病院行こうな。すぐ良くなるから。』
お父さんはあたしを抱えて車に乗せた。
あたしは意識が朦朧としてきて、気づかないうちに目を閉じていた。
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