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一怪事

終業のアナウンス音と共に身支度を済ませ足早に帰路に着く。今日は6度目の娘の誕生日。娘はもちろん、妻も私の帰りを首を長くして待っているだろう。
そんな事を考えている矢先に、着信が鳴る。
全く、今帰ってるよ。とつぶやきすぐに出る。｢もしもし？｣
何度か呼びかけるが返事は無く、耳障りな機械音が聞こえるだけ。
不気味に思いディスプレイを確認する。