病むほど君に依存してる
　助けてください。


「俺、今日から瑞季の家に住む」

「……はい？」


　瑠珂くんの依存性が、強まっています。

　――瑠珂くんと再会した日の放課後、友達と一緒に帰ろうとした瞬間に呼び止められたかと思った矢先、瑠珂くんの口から飛び出してきたのは驚かされるには十分過ぎる言葉で……。

　今日から？
　私の家に？
　住む……？

　さすがの私も、彼が何を言っているのかさっぱり分からないです。

　だいたい、兄である聖くんに最善の処置だから～って交際をすすめられて、ただでさえ気が気じゃないっていうのに……。

　今日１日、ずーっとどうしたらいいのか、他に何かいい方法はないのかって考えていたというのに……！

　孝くんはあれからずっと不機嫌オーラ丸出しで、話し掛けることはおろか、近付くことさえ出来なかった。

　聖くんは何も言ってこなくなっちゃったし、神代先輩に助けを求めても無意味だったし、うわーん！誰か助けてくださいっ！


「だから、瑞季の家に住む」


　２回も言わなくても分かってるよ！ただ思考がついていかないだけ！


「あのね、瑠珂くん。自分が何を言っているのか、分かってる？」

「ん、分かってるよ？」

「分かっているなら、自分がどれだけ壮大なことを言っているのかも、分かるよね？」


　いくら幼馴染みとはいえ、男女１つ屋根の下で暮らすなんて出来ませんっ！
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