病むほど君に依存してる
瑠珂くんに関してのよろしくない噂を耳にしたのは、私と孝くんが高校2年生を迎えて本当にすぐのことだった。
「聞いたか?龍宮司の噂」
「ああ。中学生の時、かなり荒れていたってヤツだろ」
「そう、それ。なんでも教師にも手を出して、病院送りにしたとか、なんとか」
「うっわ。こえぇー」
最初は聞き間違いか、はたまた何かの間違いだと思っていた。
だって、あの優しい瑠珂くんが先生に暴力を振るった、だなんて……考えられないことだったから。
真実を確かめようと、瑠珂くんに会おうとした私を引き止める孝くんは言う。
「アイツに近付くな。俺達の知っているアイツは……もういねぇ」
孝くんのその言葉を聞いて、流れている噂は本当のことなのだと……嫌でも思い知らされる。
でも、信じられなかった――いや、信じたくなかった私は、孝くんには内緒でこっそりと瑠珂くんに会いに行くことを決意した。
「聞いたか?龍宮司の噂」
「ああ。中学生の時、かなり荒れていたってヤツだろ」
「そう、それ。なんでも教師にも手を出して、病院送りにしたとか、なんとか」
「うっわ。こえぇー」
最初は聞き間違いか、はたまた何かの間違いだと思っていた。
だって、あの優しい瑠珂くんが先生に暴力を振るった、だなんて……考えられないことだったから。
真実を確かめようと、瑠珂くんに会おうとした私を引き止める孝くんは言う。
「アイツに近付くな。俺達の知っているアイツは……もういねぇ」
孝くんのその言葉を聞いて、流れている噂は本当のことなのだと……嫌でも思い知らされる。
でも、信じられなかった――いや、信じたくなかった私は、孝くんには内緒でこっそりと瑠珂くんに会いに行くことを決意した。