病むほど君に依存してる
 休み時間は、まだもう少しだけある。その間にパパッと瑠珂くんについて聞いて、解決策を見出ださなくちゃっ!

 自分の教室に戻った私は、聖くんを捜してキョロキョロ。聖くん、いるかなぁ。……あっ、よかった、いたいた!


「聖くん!」


 名前を呼んで近付くと、聖くんはいつものぶっきらぼうな態度で私の方を向いた。


「なんだ、あんたか。なに?」

「瑠珂くんのことについて教えてほしいんだけど、だめかな?」

「は?」


 何を言っているんだといわんばかりの目を向けられ、思わず言葉が詰まるけど……今は少しでも多くの情報がほしいため、負けずと縋り付く。


「ほら、今、瑠珂くんについて妙な噂が流れているでしょ?」

「あー、なんだ、それについてか」

「え?」

「いや、あんたと瑠珂は一緒にいたのに、今更瑠珂について聞きたいって言うから……何を言っているのかと思っただけ」


 つまり、勘違いさせるような発言を私がしちゃったんですね、申し訳ない……。


「ごめんなさい……」

「別にいいけど。で、瑠珂についてだけど……」


 ごくり、自然と生唾を飲み込む。

 よろしくない噂が真実なのか否なのか、それだけでも十分な情報だよね……!
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