病むほど君に依存してる
「まあ、結論から言うと、教師に暴力を振るったとかいう噂はホント」

「……っ!」

「中学3年生になった途端、急に荒れ始めてさ……俺がなんとかおさめていたけど、両親や兄貴には手がつけられないジョータイ」


 そんな……。両親や、お兄さんである司(つかさ)さんには手がつけられない状態だなんて……瑠珂くん、急に、どうして?


「原因は……まあ、予想はつくんだけど、」

「なに?教えて!」


 瑠珂くんがこうなってしまった原因を取り除けば、もとの優しい瑠珂くんに戻るのでは……と、私は思ったのだけど、聖くんの表情はどこか暗い。


「……あんたに教えたところでどうにもならないから、言わない」

「えっ?!」


 そんなぁ……。


「でも、一応私は瑠珂くんと幼馴染みなんだし、少しでも役に立てるのなら立ちたいよ……!」

「……はあ。じゃあ、言うけど。あんたが瑠珂を幼馴染みの1人としか見ていないのなら、今後一切、瑠珂には近付くな。俺に言えるのはそれだけだ」

「え……?」


 なに、それ。どういうこと?近付いちゃいけないほど、瑠珂くんは変わってしまったということなの?
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