Last summer 〜君と過ごした最後の夏〜
1章
転校生
桜の花びらが風に乗って青空に向かって旅立っていく。
そんな桜並木を初めて着るセーラー服に胸を躍らせながら歩く。
私、如月 海夏 〈キサラギ ウミカ〉 17歳
高校2年生。
私は、今年の春からパパの転勤で大自然の田舎から東京へ引っ越してきた。
今日からは、新しい学校の2年生になる。
私は学校に着くと職員室に向かった。
ガラガラッ
「失礼します」
少し緊張気味に中に入ると、黒縁メガネをかけた20代後半くらいの若い男の先生に声をかけられた。
「君が転校生の如月海夏さんかな?」
「はい。そうです」
私がそう言うとその先生は優しく微笑んでから、
「僕は如月さんのクラスの担任 小野塚 真守〈オノヅカ マモル〉です。
じゃ、そろそろHR始まるから教室に行こうか」
私は先生の後ろをついて行く。
階段を上がり2階に行くと、先生は“2-3”と書かれた教室の前で止まった。
そんな桜並木を初めて着るセーラー服に胸を躍らせながら歩く。
私、如月 海夏 〈キサラギ ウミカ〉 17歳
高校2年生。
私は、今年の春からパパの転勤で大自然の田舎から東京へ引っ越してきた。
今日からは、新しい学校の2年生になる。
私は学校に着くと職員室に向かった。
ガラガラッ
「失礼します」
少し緊張気味に中に入ると、黒縁メガネをかけた20代後半くらいの若い男の先生に声をかけられた。
「君が転校生の如月海夏さんかな?」
「はい。そうです」
私がそう言うとその先生は優しく微笑んでから、
「僕は如月さんのクラスの担任 小野塚 真守〈オノヅカ マモル〉です。
じゃ、そろそろHR始まるから教室に行こうか」
私は先生の後ろをついて行く。
階段を上がり2階に行くと、先生は“2-3”と書かれた教室の前で止まった。