Last summer 〜君と過ごした最後の夏〜
「こっちこそよろしくね」
「ね、海夏って呼んでい?」
少し上目遣いで聞いてきた華ちゃん。
か、かわいい
「うん。全然いいよ!
私も華って呼んでいい?」
「いいよ」
よかった。新しい高校で友達ができるか不安だったけど、華とは仲良くなれそうだ。
そう言えば、隣の席の子ってまだ来てないのかな?
「ねぇ、華。
私の隣の席の人ってまだ学校きてないの?」
「あー、冬馬?
冬馬は気まぐれだから、授業受けてるときもあれば、保健室とか屋上でサボってたりしてるからどうだろね」
どうやら私のお隣さんは不良みたいだ。
それからチャイムが鳴って授業が始まった。