モンスターハンター 〜天を廻りて戻る龍〜
「くっ!」

弱っているようだがまだ戦意はあるようだ・・・。

「ちッ!」

まだソウタは余裕がありそうだな・・・・。

「ソウタ攻撃しなくていい!逃げまくれ!!」

「ええ!?」

ソウタは首を傾げる。

「多分コイツは立ち上がったら怒り状態に入る!スタミナが切れた時に一斉攻撃だ!」

「・・・なるほど!」

ソウタの顔がニヤける。

ク・・・エエェェ

「シャーヤそろそろじゃない!」

「ああ、多分な・・・」

ク・・・クエエェエエエエ!!!

「そらきた!逃げろ!!」

クエエェエエエエ!!

イャンクックはシャーヤめがけて突進してきた。

「遅い!」

が、サラリとかわす。

「おお・・・身軽だな・・・」

ソウタは頷きながら独り言をつぶやいていた。

「おい!独り言を言ってる場合じゃないぞ!」

「へ?・・・あ、ああ!」

我に帰った瞬間火球が飛んできた。

「うお!あぶねぇ!」

避けたと思われたが・・・一難去ってまた一難。

なんと爆炎の中からイャンクックが突っ込んできた。

「うおおお!」

が、ここも抜刀防御で受け止める。

「くぅ〜手が痺れる!」

ソウタに出来た一瞬の隙をイャンクックは見逃さなかった。

クエエェ!!

今度は嘴でつついてきた。

「うわ!ちょッ!」

ここもギリギリで回避したソウタ。

「ふぅ〜危な・・・」

イャンクックは息を吸い、

クエエェエエエエ!!

「うるせッ・・・」

と言いながら何とか防御したソウタ。

「さてこっからだな・・・」

と、思われたが意外な展開を迎える。

クエエ・・・ェェ・・・

「しまった!」

ここで疲れ状態に入るかッ!

ここで畳み掛けたかったが・・・

と、諦めかけたが・・・

ガキンッ!

エリア移動しようと歩き出したときイャンクックに一矢の貫通矢がイャンクックを貫いた。

!?・・・まさか!?

「ゴメンネ〜遅れちゃった、ソウタ、シャーヤさん!」

そこにはミウが弓を構えて笑っていた。
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