雨降りの日の彼女
.


「…ん?」


違和感を感じ、三人をじーっと見つめる。


「あれ…」


気づき、俺は首を傾げた。
普通お嬢様学校は、校則がえらく厳しい。
よって俺がよく目にする彼女たちは、スカートは膝下、真っ白のハイソックスをはき、制服をしっかり着こなし、いかにもお嬢様という雰囲気を出していた。

だが、先程俺にぶつかった彼女は違う。
明らかにスカートは短く、白いハイソックスには泥がはねた跡。
どちらかと言うと俺たち凡人に近い雰囲気を醸しだしている。


.
< 10 / 125 >

この作品をシェア

pagetop