雨降りの日の彼女
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「茜(アカネ)、これやるよ」
昼休み。
四時限目の世界史で爆睡し、昼休みもそのまま寝て過ごそうとしていた俺を叩き起こした親友、岡本浩介(オカモト コウスケ)は、赤のストライプの袋を俺に渡してきた。
「…何これ」
寝起きで機嫌の悪い俺は、眉間に皺を寄せ、袋と対峙する。
授業で使うようなノートサイズ。
厚みはほとんどない。
「誕生日プレゼントだよ」
と、眼鏡をくいっと上げながら得意そうに言うので、ビリビリとかなり豪快に中身を出すと、
「…」
中には、本当にノートが一冊だけ入っていた。
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「茜(アカネ)、これやるよ」
昼休み。
四時限目の世界史で爆睡し、昼休みもそのまま寝て過ごそうとしていた俺を叩き起こした親友、岡本浩介(オカモト コウスケ)は、赤のストライプの袋を俺に渡してきた。
「…何これ」
寝起きで機嫌の悪い俺は、眉間に皺を寄せ、袋と対峙する。
授業で使うようなノートサイズ。
厚みはほとんどない。
「誕生日プレゼントだよ」
と、眼鏡をくいっと上げながら得意そうに言うので、ビリビリとかなり豪快に中身を出すと、
「…」
中には、本当にノートが一冊だけ入っていた。
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