雨降りの日の彼女
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「でね、茜に聞きたいことが山ほどあるの」


彼女は顔をこちらに寄せながら、真剣な表情で口を開いた。
俺は首を傾げる。


「何?」


「浩介君のことだよ。」


「ああ」


俺の何が知りたいのかと思えば浩介のことか。


「誕生日とか血液型とか、好きなものとか嫌いなものとか。
なんでもいいの。」


「別にいいけど、……仮にも敵から情報もらおうとか思う?普通」


彼女は俺が浩介に恋してると勘違いしてて、自分でも俺をライバルって言ったわけで。
そんな相手に相談するものなのだろうか。
すると彼女は、


「だめなの?」


と聞き返してきた。

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