雨降りの日の彼女
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夕食を終えた後、部屋でごろごろしていると携帯のランプが点滅した。
ベッドに寝転がったまま携帯に手を伸ばし、相手を確認して通話ボタンを押した。


『茜、明日暇?』


耳に当てた瞬間、尋ねられた。


「由宇、第一声がそれなの?」


『え、だって名前表示されるでしょ?
もしかして茜の携帯、型古い?』


「古くないし、相手が表示されない携帯電話なんて知らないし。
で、明日?雨降るの?」


『多分降らないけど、ちょっと聞いてほしいことあるんだ。
時間とれる?』


「時間………」


俺は頭の中で明日の予定を振り返る。
学校行って、掃除当番ではないから遅くはならない。
浩介とも別に約束はしてない…。
ま、してたとしても浩介なんてどうでもなるな。

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