大嫌いな幼なじみと再会した場合。




「あ…お……」



背、伸びたな。

それに髪の毛も……元々癖っ毛だったけど、今はおしゃれなパーマっぽく見える。

その顔つきも、もう可愛いなんて言えない。



「え、嘘!あれが真田?」
「すごいかっこよくない!?」



私たちのグループもキャーッと飛び跳ねる。



深雪だけが私の顔を興味深そうに覗き込んだ。



「恵麻っ、頑張ってね!」


「バカ!だから違うってば……」



深雪の肩を軽くぶつけど、深雪がニヤニヤをやめることはなかった。




数分後、全員が揃ったようで、幹事の男子たちを先頭に私たちは同窓会会場のカラオケへ向かった。






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