大嫌いな幼なじみと再会した場合。




カラオケルームに入ると、全員飲み物を注文して好きな席に座った。


葵のいるグループは、肉食系の女の子たちの隣だ。



深雪、やっぱり私なんて無理だよ。


あんな風に近くに行くこともできないし、
遠くにいて目立つほど可愛くない。



いくら幼なじみって言ったって、向こうは私に思い入れあるわけでもないみたいだし。




私はチューッとオレンジジュースをストローで吸うと、椅子に深く身を沈めた。



普通に友達に会えて嬉しかったし、今日はもういいや。




そう思って、歌を歌ったり、女の子たちと話していると、肩をちょんちょんと叩かれた。






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