大嫌いな幼なじみと再会した場合。




深雪につられて私も緊張してきた。


大丈夫!

葵は私のことなんかなんとも…





思ってないし。




「よし!深雪行くぞ!」



深雪の手を引いて葵と滝沢くんの待つプライベートビーチ(※)へ走る。




思いきってビキニ買っちゃったけど…

胸がなくてビキニに申し訳ない。



葵に…ちょっとでいいから可愛いと思ってほしいな。



人のいない砂浜で、目的の二人はすぐに見つかった。




「まーくん!」


「お、深雪ちょー可愛い!」



深雪はさっきの不安げな様子などどこかへすっ飛び、滝沢くんと笑い合っている。



なんなんだ、バカップル!



残された葵と私はどうしようもできず、目を合わせた。






(※)プライベートビーチ
金持ちだけが持てるビーチ。
ちなみにその金持ちは深雪のパパ。




< 130 / 241 >

この作品をシェア

pagetop