大嫌いな幼なじみと再会した場合。
「ほらっ、恵麻!
もっと真田の側に行きなよー!」
「ちょ、深雪、やめてよ。」
気まずいんだって!すごく。
なのに、深雪はぐいぐい私を押してくる。
「ぎゃっ…」
勢い余って砂浜にダイブ。
「恵麻、ごめん!」
「うん……」
散々だ…。
立ち上がろうとしたとき、スッと私の前に大きな手が伸びてきた。
「掴まれ。」
「は……」
「早く海入ろーぜ。あちー。」
「あ、うん。」
その手を握ると、ビックリするくらい簡単に私の体は立たされた。