大嫌いな幼なじみと再会した場合。




「ほらっ、恵麻!

もっと真田の側に行きなよー!」



「ちょ、深雪、やめてよ。」




気まずいんだって!すごく。


なのに、深雪はぐいぐい私を押してくる。




「ぎゃっ…」


勢い余って砂浜にダイブ。



「恵麻、ごめん!」


「うん……」



散々だ…。



立ち上がろうとしたとき、スッと私の前に大きな手が伸びてきた。




「掴まれ。」


「は……」


「早く海入ろーぜ。あちー。」


「あ、うん。」



その手を握ると、ビックリするくらい簡単に私の体は立たされた。






< 132 / 241 >

この作品をシェア

pagetop