大嫌いな幼なじみと再会した場合。




「改まって何よ。

告白?」


「っ!違うっ!」



くそー!

動揺するな。



葵は深い意味はなさげにケラケラ笑ってる。




「あの……さ…「髪、伸びたね。」


「な、何!?話遮らないでよね!」



髪なんかどーでもいいだろ。


ほんとマイペースっていうか…。




「それでさ、私再会したとき…っちょ!//」



葵の長い指が私の伸びかけの髪に触れる。



「何してんの!?」



「なんで髪伸ばしてんの。」



「それは……」






『髪切ったんだ。長いの良かったのに。』

そう葵が言ったからに決まってる。




私が押し黙っていると、

肩まで伸びた私の髪を葵はもう一度とかした。






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