大嫌いな幼なじみと再会した場合。




「え、えっと…」


「あー!気にしないで!俺たちが一方的に君のこと知ってるだけだから。」


な、なんだぁ~

よかった!



「じゃあ、すぐお飲み物お持ちしますね。」


「ちょい待ち!!」



今度は腕を掴まれた。



「え…な、何ですか?」


「なんで俺たちが君のこと知ってるのか気にならないわけ?」


「偶然見かけたとかじゃ…」


「ちげーよ。



可愛いから。君、2年の間でも可愛いって評判だよ。」


「なっっ!!」




顔が一気に火照っていく。




「赤くなっちゃって、やべ、超可愛い。」
「なぁ、連絡先教えて。」



「こ、困ります…」



私があたふたしていると、後ろから優しく肩を叩かれた。



「だいじょぶ?篠岡。」


「あ…滝沢くん……」




肩を叩かれたとき感じたほんの少しの期待がふっとしぼんだ。


一瞬、葵かと思った…。








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