大嫌いな幼なじみと再会した場合。
あの先輩たちがお店を出てからはまたすぐに仕事に戻り、大忙しだった。
バイトしたことなかったから、こんなんでも目が回っちゃう。
慣れてる子はテキパキしてるもんなー。
そんなことを考えながら働いていたら、すぐに11:00になった。
「恵麻ちゃん、上がっていいよ!」
「ありがと!」
クラスの子と交代して、私は教室の外に出た。
葵、迎えに行くって言ってたけど…
キョロキョロあたりを見回していると、あの茶色い髪が見えた。
「葵!」
「っ……恵麻……」
わー!葵着物着てるー!
劇やるのかな?
「お前、何そのかっこ。」
「え、ナース!すごいでしょ、これ凛々子ちゃんの手作りなんだよー。」
「お前のクラスの出し物何?
キャバクラ?」
「はっ、ハァ!!?
失礼なこと言うな!コス喫茶だよ!!」
こいつ!!なんてこと言い出すんだ。