大嫌いな幼なじみと再会した場合。
コンコンッ
「入りますよー」
「はえーな。」
「って、なんで起きてるの!寝てなくちゃダメじゃん!」
葵は部屋の荷物を整理していた様子。
「だって部屋汚かったし。」
「安心して。今も汚い。
私のために起きてたらお見舞いの意味ないじゃん!」
「ヘイヘイ。」
葵は大人しくベッドに潜り込んだ。
「あ、どうぞ。リンゴ。」
葵はシャクリとリンゴをかじった。
「熱あるの?」
「まぁ……」
「何度?」
「38.5℃くらい。」
「えっ、それ高いじゃん!」
葵はシレッとした顔で寝転がりながら漫画を読んでる。
「もー!大人しくしてなよ!明日も学校行けないよ。」
「うるっせーな。てか早く帰れよ。」
「っな!!何それ!せっかく来たのに……」
葵は私と逆の方を向いてまた漫画のページをめくりだす。
私……邪魔だったかな。
いくら葵のことが好きだからって、
熱あるのに、逆に気ぃ遣うか……。
帰ろう……。