大嫌いな幼なじみと再会した場合。
***
張り切ったのも束の間…
「とおっ!しかも坂道!」
道中半ばで既に疲労困憊の運動不足女子2人…。
なんでこんな山奥にあるの…
滝沢「深雪、あとちょっと!頑張ろーぜ」
真田「早く歩けよ、おせーな。」
滝沢「大丈夫?手、貸そうか?」
真田「こけてんじゃねぇ、ノロマ。」
な、何この格差!!
昼近くになってから葵も復活。
私は罵倒されまくっている。
隣で励まし合いながら山道を登る深雪と滝沢くんが、心なしかキラキラして見える。
あー、うらやましい…。
「葵ー…」
「ん?」
「あのー、もうちょっと手貸してくれるとか…しても…」
「甘えんな。」
ガーン
はいはい!
もういいですよー
まだまだ行けるし。
私はプンプンしながら残りの山道を登った。