大嫌いな幼なじみと再会した場合。
「いらっしゃいませー」
「高校生二人で…」
「少々お待ちください。」
小腹空いたな…。
スイーツとかも売ってるのか…。
壁のメニューを見て頭を悩ませていると、
入り口から高校生の男子集団が入ってきた。
「恵麻」
葵に呼ばれ、受付を待つ葵のとなりに立った。
「なぁに?」
「なんでもないけど…」
あ、なるほど。
あの人たちから守ってくれたのかな…
この私がそんなにナンパされたりしないって!
「ありがと。」
「………………」
「お待たせしました。105号室へどうぞ。」
「あざっす。」
私たちが歩き出そうとしたその時、
後ろから声が聞こえた。
「恵麻?」
いつかの日と重なる。
その声……。