大嫌いな幼なじみと再会した場合。
「光樹くん。
ずっとちゃんと謝りたいと思ってた。
光樹くんのこと利用して、サイテーなやつだったけど、でも…
楽しかった。光樹くんといられて楽しかったです。
ありがとう。ごめんなさい…」
光樹くんはずっと優しく笑っていた。
「俺も…楽しかったよ。
恵麻と付き合ったこと後悔してない。」
私も少し無理して笑顔を作った。
「じゃあまた。」
「うん!」
そう言うと同時に、弱まっていた葵の手に力が入り、私を引っ張り出した。
「待ってくれてありがとう、葵。」
「俺優しいから。」
知ってる。
「どの口が言うか!」
ありがとう。葵。
私たちは指定されたカラオケルームに入った。