大嫌いな幼なじみと再会した場合。
「ほい、じゃあどしどし次!次!」
また番号だ。
今度は「5」…
「王様俺ー!じゃあとうとう行っちゃいますよ~!
5番と8番……キスしてもらいまーす!」
5番!?キス!?
「さ…真田、何番……?」
まさか……
「8番」
心臓の鼓動が今までの何倍も早くなる。
絶対おかしい。
「こ、これ仕組んでるでしょ!」
「何言ってんの。偶然だって!」
周りの男子はそう言うけど、どう考えてもおかしい。
「真田、さすがにやらないよね。」
「…………」
「真田……!」
私が本気で嫌がっているのを見て、
山口が声を発した。
「そろそろいいだろ。さすがにキスは……」
その言葉を聞いても、葵は構わず私に顔を近づける。