大嫌いな幼なじみと再会した場合。
「どーしよう。バイトしたいから運動部には入れないかな…。」
「そっかー…。私、美術部に入ろっかなー」
「深雪、絵上手だしいいじゃん!
私は才能ないからアウトだけど。」
「恵麻の絵ってなんか鳥肌立つもんね!」
深雪が私の下手くそな絵を思い出してケラケラ笑う。
「別に絵なんて描けなくても生きていけるし!」
私だって本当は上手く描きたいけど、中学の頃の美術の授業で描いたリンゴはどんなに練習しても立体的にならなかった。
それどころかミカンなのかイチゴなのか分からないって言われたくらい。
本当に才能がないんだなー、って思う。