大嫌いな幼なじみと再会した場合。
昼休みになり、深雪が私の肩を叩いた。
「お昼ご飯食べようよ♪」
「うん!あ、ごめん。今日購買行かないと!」
「じゃあ待ってるね~」
お財布を持って購買へ急ぐ。
早く買わなきゃ唐揚げ弁当売り切れるー!
廊下の角を曲がったとき、勢い余って誰かとぶつかってしまった。
その衝撃で、用意していた唐揚げ弁当の250円が床に転がった。
「すみませっ…」
落ちた小銭を拾おうと手を伸ばすと、
その手より早く、ぶつかった人の手が小銭を掴んだ。
「あ、ありがとうございます……」
「ハハッ…どんくさ。」
その笑い声と口調…!
バッと顔をあげると、そこには憎たらしく笑う真田葵がいた。