大嫌いな幼なじみと再会した場合。
「不機嫌丸出しだな。
今までお前の枕になってやってたっつーのに。」
「枕!?」
もしかして私、葵の膝の上で気絶してたの!?
さいっあく!
「谷本(深雪)落っこってねーよ。」
「え、そうなの…?」
「こんなショボい崖で落下するのなんかお前くらいしかいねーよ。」
相変わらず口が悪いやつ!
嫌味しか言えないのか!
「だって、深雪の携帯が見えたから。」
「携帯落としたから拾ってもらおうと先生呼びに戻ってたんだってさ。」
「そう…。良かった……
ていうか、なんでそんな事情知ってるわけ?」
私は葵に疑いの目を向けた。