大嫌いな幼なじみと再会した場合。
応援なんてしてやんない。
夏休みも間近に迫っていた頃…。
「恵麻ー」
「何?」
期末テストも終わり、返却されたテストの結果とにらめっこしていた時、
深雪が私を手招きした。
深雪の席まで行くと、深雪の他に同じクラスの凛々子ちゃんがいた。
「ねぇ、恵麻ちゃん。今週の日曜日暇?」
「え…うん。暇だよ!」
「男バスが練習試合あるらしいんだけど、応援行かない?」
「男バス……?うーん…どーしよ…」
誘ってくれるのは嬉しいけど、凛々子ちゃんとそこまで親しくないのに、なんで私なんだろう…。
頭の片隅でそう思ったけど、嬉しさの方が勝っていた。
「行こっかな…」
「ホント!?やった!
じゃあ日曜日14:00にうちの学校の体育館ね!」
「うん!分かった♪」
「なになに?篠岡たち応援来てくれんの?」
その時、話に入ってきたのは隣の席の滝沢くんだった。