夜ー闇に隠された瞳の奥ー
翌日。倉庫では龍太はゲーム特訓。治矢は睡眠。直気は恐らくパソコンいじってるからハッキング。夏は…寝てる?
とまぁ、安定の団結力のないみんな。
みんなでなにかしようって気にはならんのか。
とまぁ、私も携帯いじってて人のこと言えないんだけど。
…………さてと。
今は4時。
そろそろ帰るか。
「………帰る」
私はそう言って立ち上がった。
いつものように夏も立ち上がりドアの向こうへ。
起きてたんだ。
「え、はやくね?」
龍太がゲームに負けて言ってくる。
「本当、はやいですね」
直気もパソコンから目を離す。
「うん、今日はちょっと用事。ごめんね?」
私がいうと「そうか…」「そうですか…」
と言って「じゃあねー」と別れの言葉を続けた。
「ばい。治矢もばいばい」
私は治矢の頭を撫でてから部屋を出た。
「ごめん」
「あぁ」
待っててくれた夏に謝り、下っ端君たちにもばいばい言って夏のバイクで帰った。
「ありがとね」
「ん」
「じゃあまた明日」
「明日は、学校行くから」
「わかった」
「じゃあな」
夏は私の頭を撫でてからバイクを吹かして帰って行った。
明日は学校か。
まぁ、それが普通だよな。
と思いながら部屋に戻る。