夜ー闇に隠された瞳の奥ー
「んじゃあ行くぞ」
「ん」
そうして車は本家に走り出した。
「誠は?」
「もともと本家だろ」
「あ……そうだった」
私は本家じゃないから誠もその感覚で聞いちゃったけど誠は本家だった。
私はカバンからパソコンを出すと夜をハッキングした。
なかなかロック硬いな。
流石だ、直気。
けど、私にとったら簡単だけどな。
カタカタッ
はいロック突破。
「………嘘だろ」
「どうした?」
「流、骸ーGaiーって暴走族知ってる?」
「骸ぃ?あー、なんか聞いたことはあるぞ。銃とか鉄パイプ使う族だろ?」
「………そう、なんだ」
「なんかあったのか?」
「いや、なんでもない」
そう言って視線をパソコンの画面に戻した。
パソコンの画面にはこう書いてある。
"2週間後、夜潰す"
なんで夜ハッキングしたら骸って暴走族が出てくんだよ。
私は急いで骸をハッキングした。
そこにも確かに同じ言葉が書いてある。
「………畜生」
1週間後だ。
潰される前に、潰す。
あいつらには指一本触れされない。