夜ー闇に隠された瞳の奥ー
「おい、てめぇ表出ろよ。」
糞紫頭が言ってくる。
「やだね」
「なんだと?」
「誤ったし」
「謝って済むんなら警察いらねぇだろ!」
警察、ねぇ…
あんたら、警察にばれたらヤバイことたくさんやってるくせに、よくそんな口がきけたね。
「………フッ」
私は鼻で笑った。
「なんだてめぇ、舐めてんのか?あぁん?」
短気だな。
「1週間」
もう、言ってしまおう。
こいつ、今ここで何かしてもキリがない。
「あ?1週間だ?」
「今度の週末。つまりお前が俺の前に現れてから1週間後の日。」
「それがどうしたってんだ」
「潰す」
「はっ。何言ってんだテメェ。骸は100以上はいる。無理に決まってる。」
「潰す」
「つか、俺が言ったのは2週間後だ。勘違いしてねぇか?」
あぁ、話がわからないやつだな。
「だから、潰すっつってんだよ。週末、俺一人でな。」
私はそう、どす黒い声で言うと、紫頭を睨んで口角をくいっとあげた。