夜ー闇に隠された瞳の奥ー
パチパチパチパチ…………
誰だ?
誰かの手を叩く音。
それと同時に階段を下る音。
カン、カン、……
「………いやぁ、驚いた」
『総長!』
ん?
紫頭だ。
あいつ総長だったのか。
「………みずな、こんばんは」
紫頭はそう言ってにやりと気持ちの悪い顔をした。
「………ッチ」
「まさかこんな登場とはね。まぁ、イキっていられるのも今のうち。」
紫頭は口角をくいっとあげ、言葉を発した。
「やれ」
と。
それがスタートの声と化し、骸の奴らが一気に私のところに向かってきた。
紫頭は再び奥へ戻っていく。
はっ。
そーゆーことか。