夜ー闇に隠された瞳の奥ー




ーーーーー


「みずなっ!」


「昨日ぶりです」


「……座れ」



二階の部屋に入ると、龍太、直気、夏がいた。



一階には、下っ端くん達はいなかった。



学校?


真面目だな。







私はソファに座った。




一緒にきた治矢も座る。










「……本当だったんだね」



龍太が口を開く。




なにが、本当?




「その姿。スーツってことは、本当に組の人なんだね」



「まぁ、あの喧嘩の強さでも頷けますが」






直気も続けて言う。












「……まぁ、うん。隠してて、ごめん。許してもらおうなんて思ってないよ。」












私がそう言うと、一気にしんと静まった。










< 197 / 587 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop