夜ー闇に隠された瞳の奥ー
「てかお前知らねーの?俺らのこと。」
赤髪がそう言うと青髪、金髪、黒髪が私をチラリと見た。
あ、金髪起きてる。
じゃなくて。
「知りませんよ。どこかで会いましたっけ?」
それだったら、すいません。と私は続けて言った。
「は?知らねーの?結構有名なんだけどな」
赤髪はそう言うと顎に手を当てた。
自意識過剰なのかな、この人たち。
「おい、その哀れんだ目ぇやめろ。」
赤髪に言われ、はっとして目を戻した。